ダイエッターや体型維持を気にかけるビジネスパーソンの間で、「とりあえず生」から「最初からウーロンハイ」へと注文シフトが起きて久しい昨今。「ウーロンハイは本当に太らないのか?」という疑問に対する医学的・栄養学的な回答は、「お酒の中では極めて太りにくいが、無制限に飲めば太る」となります。
糖質ゼロでもカロリーは存在する
甲類焼酎は蒸留工程で原料の糖質が完全にカットされるため、烏龍茶と合わせても糖質は完全に0gです。ビール中ジョッキ1杯(約500ml)に約15g前後の糖質が含まれることを考えると、血糖値の急上昇(インスリンスパイク)を引き起こさないメリットは絶大です。
注意すべきはアルコールそのものが持つカロリー(1gあたり約7.1kcal)の存在です。一般的なウーロンハイ1杯(ジョッキ350ml・度数7%換算)のカロリーは約110〜130kcalあります。アルコールのカロリーは熱として優先的に代謝消費される「エンプティカロリー」と呼ばれますが、肝臓がアルコールの分解に忙殺されている間、一緒に食べた食事の脂質や糖質の代謝が後回しにされ、体脂肪として蓄積されやすくなるという代謝生理学上の事実が存在します。
烏龍茶重合ポリフェノール(OTPP)の優位性
ウーロンハイが他のお酒より優れている最大の論拠は、烏龍茶独自の機能性成分である「烏龍茶重合ポリフェノール(OTPP)」にあります。
飲料メーカー各社の研究開発データによると、茶葉を半発酵させる際にカテキン同士が重合してできるこのポリフェノールには、小腸での中性脂肪の吸収を阻害し、余分な油分を便とともに体外へ排出させる作用が確認されています。居酒屋で唐揚げや串カツ、脂の乗った焼き鳥を口に運ぶ際、ウーロンハイを合間に飲むことは、単なる口直しの爽快感にとどまらず、食事由来の脂質吸収を物理的に緩和する理にかなった選択となります。