楓沢苔の回廊へアクセスする場合、ナビゲーションに「苔の回廊」と入れても正確な登山口にはたどり着けません。起点となるのは、国道276号線(樽前国道)沿いにある「紋別橋(もんべつばし)」です。
新千歳空港や札幌市内からは車で約1時間〜1時間20分ほど。支笏湖温泉街から国道276号線を苫小牧・美笛方面へ約10分ほど走ると、紋別橋が見えてきます。
駐車場と入山口の注意点
紋別橋のすぐ手前(支笏湖側)および橋を渡った周辺の路肩に、数台〜十数台程度が駐車できる広めの退避スペース(通称:紋別橋駐車スペース)が存在します。ただし、区画の引かれた公式駐車場や公衆トイレはありません。ハイシーズンとなる週末の早朝には満車になることが多く、国道上での無理な路上駐車は大型トラックの通行を妨げるため厳禁です。お手洗いは事前に「支笏湖温泉街」または「ポロピナイ展望台」で必ず済ませておく必要があります。
紋別橋から第1回廊・第2回廊までの歩き方
入山口から苔の回廊最深部までの標準的な行程は以下の通りです。
① 紋別橋の下から沢へ降りる:
橋の脇にある踏み跡からガードレールを跨ぎ、紋別橋の真下を通って「楓沢」の枯れ沢へと進入します。ここがスタート地点です。
② 砂利と枯れ枝が広がる沢を直進(約20〜30分):
見晴らしの良い開けた沢を上流に向かって進みます。足元は砂利や浮石が多く、足首を取られやすいため着実な足運びが求められます。
③ 谷が狭まり「第1回廊」へ(約40分〜):
両側の崖が徐々に迫り、高さ数メートルから十数メートルの切り立った岩壁が現れます。ここからが本格的な「第1回廊」です。岩肌一面がエゾチョウチンゴケやスギゴケなどの深い緑に覆われ、外気より数度ひんやりとした静寂の空間が広がります。
④ 倒木帯とロープ場を越えて「第2回廊」へ:
第1回廊を進むと、巨大な倒木が折り重なるアスレチックのような難所が出現します。設置されている補助ロープや足場を使って乗り越えていくと、さらに圧巻の深緑に包まれる「第2回廊」へと到達します。一般登山者が安全に引き返せる終点は、巨大な岩壁または険しい段差の手前までとなります。風不死岳(ふっぷしだけ)への縦走路へ抜ける登山者以外は、ここで無理をせず同じルートを引き返します。