「人は乗れないが、車だけなら海を渡れる」——これこそが、知る人ぞ知る宮古島アクセスの裏ワザだ。人が乗る旅客扱いは休止しているものの、貨物輸送としては巨大な海運ネットワークが日常的に稼働している。
沖縄の物流を支える琉球海運株式会社やマルエーフェリー株式会社といった大手海運業者は、那覇港と宮古島の平良港を結ぶRO-RO船(貨物船)を定期運航している。これを利用した「無人車輸送(車両航送)」というサービスを使えば、マイカーや愛車のバイク、大型マリン機材を積んだ車両だけを港に預け、安全に宮古島へ送ることが可能だ。
手順は驚くほどシンプルだ。那覇港の指定ターミナルに車を持ち込んで預け、人間は航空便でひとっ飛び。翌日以降に宮古島市の平良港で車を受け取る。1週間以上の長期滞在やワーケーション、現地でのレンタカー代が高騰する時期においては、現地でレンタカーを借り続けるよりも車両輸送を利用したほうが結果として数万円単位で安くなるケースも珍しくない。