全国の視聴者の目を釘付けにしたのが、左右の手を顔の横で交互に交差させる特徴的な「指アクション」だ。実はこの振付、当初からガチガチに固められていたものではなかったという裏話が存在する。西野バレエ団での表現力を活かしつつ、テレビ画面という狭いフレームの中でいかに視聴者にインパクトを与えるかを追求した結果生まれた、極限の削ぎ落としによる表現だった。
大掛かりなステップを踏むのではなく、顔の周りだけで視線を奪う。この画期的なアイデアは、テレビのカラー化が定着し、ビジュアル重視の番組が増加していた時代の潮流に見事に合致した。噂は瞬く間に広まり、シングル盤は連日レコード店で売り切れを連発。日本中が彼女の指先一つに翻弄される大ヒットとなった。