体内で起きる「相互作用」のメカニズムは非常に複雑だ。代謝経路の競合、吸収率の変化、排泄速度の増減など、様々なベクトルで作用し合う。
製薬業界が開発する医療用医薬品は、厳密な治験を経て単体での動態が計算されている。しかし、そこに予期せぬ機能性表示食品や高濃度のサプリメントが加わると、体内動態の計算は一瞬で狂う。例えば、高用量のビタミンCは鉄分の吸収を急増させるため、鉄過剰症のリスクを高めることがある。
過剰な自己判断による重複摂取も深刻な問題だ。複数の製品に共通して含まれる亜鉛や脂肪溶性ビタミン(ビタミンAやD)を過剰に摂り続けると、慢性的な過剰症による肝機能障害や腎機能低下を招く恐れがある。