『有心論』を語る上で欠かせないのが、メジャー期の大名盤『RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜』というアルバムの存在だ。当時、東芝EMIからのリリースを経て、彼らは地下から一気にロックシーンのメインストリームへと駆け上がっていった。初期衝動の生々しさと、ポップミュージックとしての洗練が奇跡的なバランスで結実した時期である。
アルバムのハイライトとして配置された本曲は、バンドのアイデンティティを決定づけた。歪んだギターと疾走するリズム隊、そして語りかけるようなボーカルのダイナミクス。東芝EMI時代のプロデュースワークが生み出した鮮烈なサウンドエフェクトは、2000年代中盤の日本の音楽シーンに強烈な爪痕を残し、その後のロックバンドの楽曲構成にも計り知れない影響を与えた。