彼が魅せる最大の武器の一つが、CGやワイヤーワークだけに頼らない圧倒的な身体能力だ。世界的人気を博した『今際の国のアリス』で見せた切れ味抜群のムーブメント、そしてグローバルなヒットを記録した『忍びの家』で提示された静と動のコントラスト。それらは彼が単なる演技者にとどまらず、自らの肉体を極限まで研ぎ澄ませた最高峰のアクション映画の体現者であることを証明している。
吹き替えなしで挑む命がけのスタントシーン。撮影現場のプロフェッショナルたちすら息をのむその身のこなしは、過酷なトレーニングと徹底したセルフコントロールの賜物だ。骨がきしむようなアクションの最中でも、その瞳には冷徹なまでの知性が宿る。この二面性こそが、視聴者の脳裏に焼き付いて離れない強烈なフックとなっている。