新幹線の割引きっぷに関して、SNSや知恵袋などで頻繁に見られる「2大誤解」があります。知らずに計画を立てると想定外の出費につながるため、正確なJRの規則を把握しておく必要があります。
誤解1:京都〜東京間は「往復割引」が使えない
「長距離を往復するから、学割に加えて往復割引もダブルで適用できるはず」という思い込みは非常に多いミスの一つです。JRの往復割引(運賃がさらに1割引)が適用されるのは「片道の営業キロが601km以上」の区間に限られます。
東京駅〜京都駅間は513.6kmであり、601kmに約87km届きません。したがって、京都〜東京間では往復割引は一切適用されず、利用できるのは学割(運賃2割引)のみとなります。なお、新大阪〜東京(552.6km)や新神戸〜東京(589.5km)でも同様に往復割引は使えず、関西圏で適用対象となるのは西明石以西(西明石〜東京は612.3km)からとなります。
誤解2:スマートEXのアプリ上では学割単体の購入ができない
「スマートEXを使えばスマホで手軽に学割が買える」というのも誤りです。学割乗車券の購入には、学校教育法で定められた指定教育機関が発行する紙の「学割証(学生・生徒旅客運賃割引証)」の原本提出が法令およびJR規約で義務付けられているため、スマートEXアプリやEXアプリの単体決済で学割を直接適用することはできません。
ただし、エクスプレス予約会員(有料会員)に限り、乗車券を駅の窓口で学割で購入し、特急券部分のみ会員限定の「e特急券」を組み合わせて安く購入するハイブリッド技は可能です。一般的な無料のスマートEXユーザーは、「ネット専用割引を使うか」「駅で学割乗車券を買うか」の2者択一となります。