劇中歌や主題歌がドラマの成否を分けることは珍しくないが、「プロローグ」の誕生秘話には特別なたぐいまれさがある。ドラマの制作陣が求めたのは、単に物語を盛り上げる劇伴ではなく、主人公たちの声にならない叫びをすくい取る「奇跡の歌声」だった。選ばれたのは、動画投稿サイトでの地道な活動からその類まれな歌唱力を買われ、彗星のごとく現れたソニー・ミュージックレーベルズ所属のアーティスト、Uruだ。
彼女は制作にあたり、原作の漫画やドラマの脚本を隅々まで読み込み、登場人物たちが抱く罪悪感、葛藤、そして抑えきれない愛しさを余すところなく楽曲に昇華させた。スタジオでのレコーディングでは、あえて息遣いやピアノのペダル音すらも楽曲の呼吸として残す手法が採られ、圧倒的な臨場感を生み出すことに成功している。