現在の男子バレー界は、かつてないほどの絶対王者不在の時代を迎えている。長年トップに君臨してきたポーランド、驚異的な組織力を誇るイタリア、そして精密機械のようなコンビバレーを展開する日本。この3カ国が、わずかなポイント差で首位を争う構図が定着した。
1試合の勝敗で順位が入れ替わるヒリヒリするような緊張感。特に欧州勢のフィジカルに対抗するため、日本が磨き上げたディフェンスからのトランジションアタックは、もはや世界標準の戦術として研究され尽くしている。それでもなお、日本が上位に踏みとどまっているのは、個々の戦術理解度の高さがあるからだ。