人気絶頂の1977年、フォーク界の旗手であった吉田拓郎との電撃結婚を発表。世間に大きな驚きを与え、浅田は惜しまれつつも芸能活動の第一線から退く道を選んだ。主婦としての静かな歳月を経て、1983年の離婚を機に本格的な復帰を果たすことになる。
ブランクをものともせず、彼女は新たなハマり役と出会う。松竹の国民的人気映画シリーズ『釣りバカ日誌』である。主人公・ハマちゃん(西田敏行)を温かく包み込む妻・みち子さん役を長年にわたり好演。若い頃の可憐さに円熟した大人の包容力が加わり、映画ファンから絶大な支持を集めた。時代のアイコンから、日本中が安心して観られる実力派女優へ。その見事なキャリアの舵取りは、彼女自身の誠実な人柄の賜物だった。