花火大会の開催に関して、ネット上では「小雨が降ったら中止」「雨雲レーダーに傘マークがあるから今日は上がらない」といった誤解が散見されます。しかし、煙火消費保安手帳および港湾管理者・消防署の指導基準に基づくと、真の開催中止要因は「雨」ではなく「風」と「雷」です。
現代の花火玉や点火装置(電気点火システム)は高度な防水処理が施されており、通常の降雨程度であれば問題なく打ち上げが可能です。一方で、中止判断が下される決定的な基準は以下の3点に集約されます。
- 風速基準:地上または上空の風速が10m/s以上に達した場合(火の粉が観覧席や可燃物に流れる危険があるため、煙火取締法に基づく保安距離が確保できなくなる)。
- 発雷警報:周辺地域に雷注意報・警報が発令され、落雷の危険性が高まった場合(観客の避難安全確保および電気点火系統の誤作動防止)。
- 波浪・視界不良:台船からの打ち上げの場合、波浪警報による作業船の接岸不能や、濃霧により打ち上げ保安水域の安全目視確認が不可能な場合。
したがって、「雨が降っているから」と自己判断で諦めるのではなく、風速計の数値や公式の保安情報速報を確認することが、鑑賞チャンスを逃さないための鉄則です。