「耳がパンパンに腫れたら、とりあえずピアスを外したほうがいいのか?」という疑問は、トラブルに直面した人が最も悩むポイントです。結論から述べると、症状の原因によって「外してはならないケース」と「即座に外すべきケース」が真っ向から分かれます。
まず、細菌感染による化膿が起きている場合、自己判断でピアスを抜いてしまうのは非常に危険です。ピアスを抜くと、皮膚表面の小さな傷口(開口部)だけが数時間で急速に癒着・閉塞してしまいます。しかし、組織の奥深くには細菌と膿が残されたままであるため、出口を失った膿が皮下深部に溜まり、皮下膿瘍(ひかのうよう)を形成します。内部で膿が破裂すると炎症が広範囲に波及し、最終的にメスで皮膚を切開して排膿しなければならなくなります。感染時は、適切な軸長の医療用ピアスを保持したまま排膿経路(ドレナージルート)を確保することが医学的原則です。
一方で、直ちに外さなければならないのは「明らかな金属アレルギー反応」の場合です。アレルゲンである金属が接触し続けている限り、生体反応として炎症が止まることはありません。この場合は速やかにピアスを外し、ホールを維持したい場合は非金属の滅菌ガラスリテーナーや医療用グレード23(Ti-6Al-4V ELI)のチタンピアスに付け替える必要があります。
そして最も警戒すべきが「ピアス 埋没 腫れ パンパン」の状態です。腫れが強すぎてキャッチやフロントボールが耳たぶの中に沈み込み、皮膚が覆い被さり始めている場合は、一刻の猶予もありません。数時間放置するだけで皮膚が上皮化し、完全に肉の中に閉じ込められてしまいます。キャッチが埋まりかけている段階で自力で外せない場合は、無理に引っ張って耳たぶを裂く前に、直ちに医療機関へ駆け込んでください。