閉館直後、ネット上の掲示板やSNSでは「夜間照明が消えていたから経営破綻したのではないか」「利用者が激減して倒産した」といった根拠のない憶測が飛び交いました。しかし、これは現地の実態と数字を見誤った明らかな誤解です。
マリゼ春日浦は、閉館直前まで週末になれば打席待ちが発生するほどの高い稼働率を維持していました。ゴルフメドレーやYahoo!マップに寄せられていた多数の高評価レビューが証明している通り、顧客満足度は県内でも屈指の水準だったのです。
問題の本質は「客が来なかったこと」ではなく、「集客があっても吸収しきれない固定費の構造変化」にありました。ゴルフ練習場というビジネスモデルは、打席料やボール単価(1球あたり8円〜12円前後)という比較的低廉な単価設定で成り立っています。来場者数が横ばいであっても、基本電力料金、消耗品である公認レンジボールの調達費用、天然芝の維持管理費が20〜30%跳ね上がれば、営業利益率は瞬く間に削り取られます。
ネット上の噂にあった「突然夜逃げのように閉まった」という言説も事実ではありません。関係者や地域情報サイト(Log Oita等)の記録にある通り、事前に館内掲示板へ営業終了のスケジュールが明記され、プリペイドカード等の残高精算やレッスン受講生への引き継ぎ対応など、段階的な手続きを経て秩序ある撤退が行われました。法的な倒産手続きではなく、事業者による計画的な事業廃止であった点が、正しく認識されるべき事実です。