小池さんの本名は鈴木?ラーメン熱の真相と実在モデル鈴木伸一の現在

小池さんの本名は鈴木?ラーメン熱の真相と実在モデル鈴木伸一の現在

小池さんの本名は鈴木?ラーメン熱の真相と実在モデル鈴木伸一の現在の背景について、最新情報を取りまとめてご紹介します。

小池さんとラーメンをめぐっては、インターネット上や昭和カルチャーの伝言ゲームの中でいくつかの誤解が広く流布しています。その代表的な2つのミスリードを正しく検証します。

誤解1:小池さんが食べているのはカップ麺である?

非常によくある勘違いですが、初期の小池さんが食べていたのはカップ麺ではありません。世界初のカップ麺である「カップヌードル」が日清食品から発売されたのは1971年(昭和46年)です。一方、『オバケのQ太郎』の連載がスタートしたのは1964年であり、小池さんが既にラーメンをすすっていた時期には、そもそもカップ麺というプロダクト自体が地球上に存在していませんでした。

初期の漫画描写を注意深く確認すると、彼は「陶器のどんぶり」に注がれたラーメンを箸ですすっています。これは前述した「松葉」からの出前、あるいは袋入りの即席麺を小鍋で茹でてどんぶりに移したものです。1990年代以降にシャ乱Qがリリースして大ヒットした楽曲『ラーメン大好き小池さんの唄』の陽気なプロモーションビデオや近年のアニメ演出などの視覚イメージが、後進の世代に「小池さん=手軽なカップ麺」という印象を植え付けた側面が大きいと言えます。

誤解2:小池さんは無職の独身ニートである?

いつも部屋でラーメンばかり食べている描写から、小池さんを「定職に就いていない怠け者」と思い込んでいるネットユーザーも少なくありません。しかし、これも明確な事実誤認です。

作品や年代によって設定のマイナーチェンジはあるものの、藤子作品の公式設定において、小池さんの職業は「アニメーションスタジオに勤務するアニメーター」あるいは「定食屋や会社員、デザイン事務所のスタッフ」として描かれています。多忙を極める激務の合間、あるいは休日の一瞬の休息に、ようやくありついた食事がラーメンだったのです。生きるために働き、限られた時間の中で愛する麺をすする――。小池さんは怠惰な怠け者どころか、昭和の高度経済成長期を泥臭く支えたプロフェッショナルなクリエイターの姿そのものでした。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。