「米は太らない」は本当なのか――この疑問に対する答えを探るため、近年の栄養学・予防医学の最前線を追った。結論から言えば、ご飯を正しく食べている限り、米自体が肥満の直接原因になるリスクは極めて低い。
多くの人が陥りがちなのが、炭水化物を一括りに悪者にしてしまう思考のトラップだ。米に含まれる複合炭水化物は、清涼飲料水や洋菓子に含まれる単純糖質とは異なり、消化吸収が穏やかである。これを無視して主食をカットすると、体はエネルギー不足を感じて基礎代謝を低下させ、結果として脂質を溜め込みやすい「痩せにくく太りやすい体」を作り上げてしまう。
さらに、ご飯を抜いた反動で脂質の多いおかずや間食が増え、結果的にカロリーオーバーに陥るケースが後を絶たない。糖質を恐れるあまり脂質過多になることこそが、現代人の隠れた肥満リスクなのだ。