単に長いキャンバスを用意すればバズるわけではない。ヒットしている作品には共通する構図のセオリーが存在する。最も効果的とされているのが「高低差の強調」だ。高層ビルの屋上から見下ろす街並み、あるいは深海から見上げる光の筋など、垂直方向の奥行きを感じさせる構図は縦長表現と抜群の相性を誇る。
さらに、ロングヘアや風にたなびく衣服の裾、ダイナミックな魔法のエフェクトなど、縦の長さを活かした「線の流れ」を作るテクニックが多用されている。キャラクターの長髪が画面上部から下部へと波打つように描かれることで、視線はスムーズに下へと誘導され、絵全体の躍動感が何倍にも増す。要素を詰め込みつつも余白の美学を活かす、絶妙なバランス感が問われる。