SNSでの発表直後から、世間では「なぜこのタイミングなのか」という疑問が駆け巡った。結婚生活の約10年間、桑島氏は日常のあらゆる瞬間で彼女にレンズを向け続け、その記録は数々の写真集や作品として世に送り出されてきた。しかし、常に「被写体」であり続ける緊張感と、一人の女性・母親としてのプライベートな領域の境界線が、年月と共に少しずつ変化していったのは紛れもない事実だ。
周囲の証言によると、子どもたちの成長とともに家庭環境や価値観の優先順位がシフトしていったという。夫婦という枠組みを解消することで、過度な依存や摩擦を避け、表現者同士としての敬意を保つ道を選んだ。喧嘩別れではなく、お互いの自立を最優先に考えた末の決断だったのだ。