公益社団法人日本毛髪科学協会に所属する毛髪診断士や、日本皮膚科学会の専門医らは、白髪の左右差を生み出すトリガーとして「無意識の物理的癖」を挙げる。偏った生活動作が、知らず知らずのうちに右側の頭皮環境を破壊しているのだ。
たとえばスマートフォンの持ち手や通話。右耳にスマホを当て続ける姿勢は、右首筋の胸鎖乳突筋を硬直させ、頭部右側への血流ルートを物理的に圧迫する。さらに、噛み癖が右側に偏っている場合、側頭筋が異常に発達して血管を圧迫し、血行不良を加速させる。
就寝時の向きも盲点だ。右側を下にして眠る癖があると、頭皮が長時間圧迫されて鬱血を招く。日常の些細な偏重が、年月を経てはっきりとした白髪の左右差となって表出する。