ネット上で度々目にする「アライメント調整の元ネタ」を辿ると、発祥は5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)の車板やなんJ(なんでも実況J)などの掲示板群に行き着きます。当時、スレッド内で「足回りから異音がする」「直進時にふらつく」「中古車を買ったが走りに違和感がある」といった相談が投稿されるたびに、まるで万能薬であるかのように「タイヤ館へ行ってアライメントを取ってもらえ」と即レスするテンプレートが流行しました。
この流れがさらに加速した要因は、ある種の車ネットミームとしてのコピペ化です。「タイヤ館でアライメントを調整してもらったら、軽自動車なのにまるで欧州の高級セダンのような吸い付く走破性になった」「新車の感動が蘇った」といった、過剰なまでにドラマチックな体験談構文が多数生み出され、一種の様式美として定着していきました。
やがてこのスラングは、車以外の相談事(「人間関係で悩んでいる」「パソコンの挙動が重い」など)に対しても「タイヤ館でアライメント取れば直る」とボケる定型句へと派生。ユーモアを交えたネットスラングの経緯を経て、現在もX(旧Twitter)などで愛され続ける息の長いミームとなっています。