20世紀少年「ともだち」の正体とは?歴代の黒幕と原作・映画の違いを徹底解剖

20世紀少年「ともだち」の正体とは?歴代の黒幕と原作・映画の違いを徹底解剖

20世紀少年「ともだち」の正体とは?歴代の黒幕と原作・映画の違いを徹底解剖について見逃せない ポイントを厳選して解説いたします。

なぜ「ともだち」は、世界を細菌兵器や巨大ロボットで破滅させようとしたのか。その狂気の引き金となったのは、ケンヂたちが小学生時代に秘密基地で書いたスケッチブック、すなわち「よげんの書」の完全なトレースでした。

教団のシンボルである「ともだちマーク」の由来は、かつてオッチが考案し、ケンヂたちの秘密基地の旗に描かれていた「目玉と人差し指」のマークです。当時の少年雑誌のグラビアやマークを真似て作ったこの印は、フクベエやカツマタ君にとっては「決して入れてもらえなかった憧れのグループの象徴」でした。彼らは仲間外れにされた秘密基地の遊びを、大人になってから国家規模・地球規模で再現することで、自らの存在を誇示しようとしたのです。

初代フクベエの動機は、「全人類を見下ろす絶対的なヒーローになりたい」という病的エゴイズムでした。スプーン曲げ少年として脚光を浴び損ね、万丈目胤舟(まんじょうめ いんしゅう)を利用して自らを神格化させたフクベエは、ケンヂが作った「悪の組織を倒す正義の味方」というプロットを自作自演し、世界を救う救世主として崇められることに執着しました。

一方、2代目カツマタ君の動機は、さらに深く暗い「絶望的な虚無と怨恨」です。万引きの濡れ衣を着せられ、いじめを受け、誰からも名前を呼ばれずに「死んだもの」として扱われたカツマタ君にとって、世界は最初から自分を排除した残酷な場所でした。フクベエの「世界を救うフリをする」という野望すら超え、カツマタ君は「しんよげんの書」に従って「僕がいなくなったら、世界も全部なくなってしまえばいい」という純粋な破滅願望へと突き進んだのです。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。