急速な変化を見せるヘアケア市場において、消費者の購買行動はより一層多様化している。なかでも、植物由来成分を前面に打ち出し、ライフスタイル提案型ブランディングで市場を席巻したBOTANISTは、従来の無添加イメージを洗練されたものへとアップデートさせた代表格だ。デザイン性と心地よい香り、そして適度なマイルドさを両立させたアプローチは、若年層を中心に絶大な支持を集めている。
一方で、長年着色料や香料、防腐剤などの無添加にこだわり続けるカウブランド無添加のような老舗ラインは、皮膚トラブルに悩む敏感肌層からの堅固な信頼を得ている。過剰な演出を削ぎ落とし、素肌への刺激低減に特化した質実剛健なものづくりは、トレンドに左右されない安定した需要を誇る。市場には「ナチュラル・ボタニカル訴求」と「低刺激・シンプル訴求」という2大潮流が存在しており、それぞれが異なるターゲット層へアプローチを続けている。