アクセスの利便性は、全国の地方都市に所在する美術館の中でも指折りの水準を誇ります。JR静岡駅北口を出てすぐのエスカレーターから地下道へ降りると、「葵タワー」の地下フロアへ直結しています。案内表示に沿って歩行すること約3分でビル内に到達し、エレベーターで3階へと上がればそこが美術館のエントランスです。荒天時や真夏の猛暑日であっても、外気や雨風に一切晒されることなくアクセスできる設計は、移動ストレスを極限まで低減してくれます。
一方で、遠方からのドライブや家族連れが最も陥りやすい盲点が「駐車場問題」です。現地の利用規約および公式インフォメーションでも明記されている通り、静岡市美術館には専用駐車場および割引サービスが適用される提携駐車場が存在しません。葵タワーの地下自走式駐車場や、駅周辺の大型パーキング(エキパや伝馬町パーキングなど)を利用した場合でも、美術館入場による駐車料金の割引処理は受けられません。
静岡駅周辺のコインパーキング相場は平日で1時間あたり400円〜500円、土日祝の最大料金設定なしという区画も珍しくありません。ゆっくり2時間滞在すれば、観覧料に加えて1,000円前後の駐車料金が上乗せされる計算になります。この事実を知らずに現地を訪れ、受付で「提携割引はありません」と告げられて落胆する来館者が後を絶ちません。車で向かう場合は、駅周辺の最大料金が明示された民間パーキングを事前に複数候補リストアップしておくか、JRや静岡鉄道を活用したパークアンドライドを選択するのが経済的かつ賢明な判断です。