ネット上の簡易的なレビューでは見落とされがちな、スコアを左右する「現場の盲点」が2点存在します。フラットなリンクスゆえの難しさと、バンカーの砂質です。
第1の盲点は、「平坦だからスコアが出やすい」という先入観です。本州の山岳・丘陵コースと異なり、アンジュレーションによる極端な傾斜地からのショットは少ないものの、コースを吹き抜ける風には特有の重さがあります。湿気を含んだ海風はボールに与える影響が大きく、フォローの風では信じられないほどキャリーが伸びる反面、アゲインストでは2番手〜3番手上げてもグリーンに届かない現象が頻発します。
さらに、グリーン周りに敷設された高麗芝やバミューダ芝は、本州で一般的なベント芝と比べて葉が硬く、芝目が海側に向かって強く順目・逆目を形成しています。見た目はフラットに見えるパッティングラインでも、芝目の影響によって曲がり幅や転がるスピードが大きく変化するため、キャディ付でないセルフプレー時は「海の方向」を常に意識したライン読みが必須です。
第2の盲点は、バンカーに用いられているコーラルサンド(珊瑚砂)の特性です。きめが細かく重みのある砂質が多く、通常のバンカーショットの感覚でフェースを開いて厚く打ち込むと、リーディングエッジが弾かれてトップしたり、逆にヘッドが砂に食われて脱出できなかったりします。エメラルドグリーンの景観に気を取られがちですが、細部のコースマネジメントに神経を研ぎ澄まさなければ、簡単に大叩きへと直結してしまいます。