またたび(木天蓼)は、日本や東アジアの山地・渓流沿いに自生するマタタビ科マタタビ属の落葉蔓性植物です。初夏になると葉の一部がペンキを塗ったように白く変化し、梅の花に似た白い花を咲かせるのが大きな特徴です。人が口にするとピリッとした辛味があり、古くから果実は薬用酒や生薬、塩漬けなどとして重宝されてきました。
またたびの部位の中でも、猫用アイテムとして流通しているものには「マタタビの木(枝)」や「実」がありますが、実には明確に2つのタイプが存在します。
- 正常果(ドングリ型):受粉して正常に育った細長い果実。成分の含有量は比較的穏やか。
- 虫えい果(カボチャ型・でこぼこ):マタタビアブラムシやマタタビタマバエが花の時期に産卵・寄生し、コブ状に変形した果実。漢方で「木天蓼(もくてんりょう)」と呼ばれ、猫を惹きつける活性成分が通常果の数倍濃縮されている。
市販されている高純度の粉末や強力タイプのおもちゃには、この虫えい果の効果を凝縮したものが主原料として使われており、猫に与える際はどの部位を加工したものかを把握しておくことが大切です。