既存のヒット作をなぞるだけでは、目の肥えたオーディエンスの心は掴めない。彼のプロデュース手法を観察すると、そこには常に「既成概念への疑い」がある。企画書の段階から国際的な流通を見据え、脚本開発には妥協を許さない。徹底的なリサーチと大胆な作家性の両立を追求する姿勢は、国内市場だけに安住してきた従来の商習慣に静かな一石を投じた。
現場を知るスタッフは口を揃える。彼は数字の計算に長けたビジネスマンでありながら、誰よりも脚本の行間を読み込む表現者でもある、と。リスクを恐れて企画を小さくまとめるのではなく、作品が持つポテンシャルを極限まで引き上げるための座組みを構築する。その執念が、数々の困難なプロジェクトを成功へと導いてきた。