ネット上の口コミ調査や来場者アンケートにおいて、ららぽーとに対する評価で突出しているのが「一日いても飽きない」「子連れでのストレスが圧倒的に少ない」という意見です。なぜここまで人を惹きつけるのか、その背景には空間心理学と緻密なマーチャンダイジング(商品計画)が存在します。
第一に、「ららぽーとテナントの特徴」として挙げられるのが世代間ギャップを埋めるハイブリッドな店舗誘致です。低価格で日常使いしやすいGUやユニクロ、無印良品をアンカー(集客の要)としつつ、ZARA、H&M、さらには国内有力セレクトショップの大型旗艦店を並列配置。さらに「アカチャンホンポ」や「トイザらス・ベビーザらス」といった育児世代必須のメガストアを要所に配置することで、祖父母・両親・子どもの3世代が同じ空間で別々の買い物を楽しめる構造を作っています。
第二に、都市社会学で言われる「サードプレイス(家庭でも職場でもない第3の居場所)」としての空間演出です。現代の家族行動を分析すると、休日の親世代は「買い物をしたい欲求」と「子どもを退屈させずに遊ばせたい義務感」の板挟みになりがちです。ららぽーとは屋外プレイエリア、芝生広場、屋内キッズパーク、さらには職業体験施設「キッザニア」(甲子園・福岡等)やエンタメ施設を施設内に組み込むことで、子どもの遊び場と大人の商業空間をシームレスに結合させました。
また、フードコートの進化も見逃せません。地方の有名ラーメン店や都心の行列ベーカリー、ご当地グルメを惜しみなく導入し、座席にはベビーカー横付け可能なファミリーブースや小上がり席を標準装備。飲食を「単なるエネルギー補給」から「施設へ足を運ぶ主目的」へと昇華させています。
経済的な動線確保として機能しているのが「三井ショッピングパークカード」です。クレジット機能付きカードや公式スマートフォンアプリを活用することで、館内での駐車場優遇サービス(平日数時間無料など)やポイント高還元セールを常時展開。顧客の囲い込みとリピート率向上をシステマチックに両立させています。