インターネット上の掲示板やSNSでは、「買い物難民になる」「排他的で余所者を受け入れないのではないか」といった極端な言説が散見されます。しかし、現地取材で浮かび上がったのは、そうしたステレオタイプとは異なる実情です。
誤解1:インフラが前時代的で通信も届かない?
山間部でありながら、府道沿いや主要集落では光ファイバー通信網がしっかりと敷設されています。高速インターネット環境が確保されているため、リモートワークやオンラインミーティングで支障をきたすことはほぼありません。山深い古民家でありながらギガビット通信でグローバルなIT業務をこなす移住者が何人も実在します。
誤解2:村八分や過度な地域付き合いに縛られる?
消防団や自治会の清掃、水路の泥上げ(出役)といった共同作業は確かに存在します。しかし、古くからの住民に話を聞くと、「強制して若い人が逃げてしまうのは村にとって一番の損失。できる範囲で参加してくれれば十分」という柔軟なスタンスを持つ地区が増えています。地域行事を「村を守るための協働」として肯定的に捉えられる人にとっては、孤独になりがちな都市生活にはない温かなセーフティネットとして機能しています。