インターネット上で散見される「ペーパーレス化が進む中で紙業メーカーの将来は厳しいのではないか」という懸念は、業界構造に対する典型的な誤認に基づいています。
出版用紙や印刷用紙(新聞・雑誌用)の需要が縮小しているのは事実ですが、森紙業が主力とする段ボールおよび産業用包装資材は、むしろ需要が拡大している成長領域です。EC(電子商取引)の浸透によって小口配送用パッケージの出荷量は高止まりを続けており、さらにプラスチック資源循環促進法などを契機とした「脱プラ・紙化」の潮流が強力な追い風となっています。
緩衝材や食品トレイ、工業製品の梱包材に至るまで、プラスチックからリサイクル率95%を超える段ボール・紙製資材への代替が進んでおり、同社の事業フィールドは「縮小市場」ではなく「構造転換に伴う機能強化市場」に位置しています。