長興山紹太寺しだれ桜2026|見頃と現在の様子・階段注意点

長興山紹太寺しだれ桜2026|見頃と現在の様子・階段注意点

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長興山紹太寺のしだれ桜を語る上で欠かせないのが、江戸時代前期に小田原藩主を務めた稲葉美濃守正則(いなば まさのり)の存在です。正則は、徳川三大将軍・家光の乳母として権勢を振るった春日局の孫にあたる人物として知られています。

1669年(寛文9年)、正則は一族の菩提を弔うため、黄檗宗の開祖・隠元禅師の弟子である潮音道海禅師を招いて紹太寺を創建しました。その際、両親と春日局の供養のために植樹されたと伝えられているのが、このしだれ桜です。

寺院自体は幕末の動乱期や明治の火災によって伽藍の大半を焼失しましたが、山腹の墓所に立つこの桜だけは幾多の試練を乗り越えて生き残りました。昭和32年には神奈川県指定天然記念物に指定され、後には「かながわの名木100選」にも選定。単なる景勝地の桜にとどまらず、江戸幕府を支えた重臣の祈りと歴史ロマンを今に伝える貴重な文化遺産として位置づけられています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。