都内を代表する3大定番スポットには、それぞれ異なる設計思想と見どころが存在します。
1. 神代植物公園:都内唯一の「世界基準」本格式ローズガーデン
調布市に位置する神代植物公園の本園ばら園は、2009年に「世界バラ会連合優秀庭園賞」を受賞した国内屈指の規模を誇ります。シンメトリーに配された沈床式庭園には、原種から最新のモダンローズまで400品種・約5,200株が整然と植栽されています。
例年春と秋に開催される「バラフェスタ」では、早朝開園(8時開園)が実施され、朝露をまとった花びらと、朝の時間帯に最も強く漂うダマスク系やティー系の芳香を全身で体感できます。園内にはテラスカフェも併設され、ばらソフトクリームなど五感で楽しむ仕掛けが施されています。
2. 旧古河庭園:大正モダニズムと石造り洋館が織りなす絵画的世界
北区西ケ原の台地傾斜を活かして造られた旧古河庭園は、英国人建築家ジョサイア・コンドル設計の重厚な洋館と、段丘状に広がるイタリア・フランス風テラス庭園が見事な調和を見せます。春バラと秋バラの時期には、洋館の石壁を背景に真紅やピンクのバラが咲き競い、まるで19世紀ヨーロッパの貴族邸宅に迷い込んだかのような体験が可能です。夜間ライトアップが開催されるシーズンは、幻想的な陰影が浮かび上がります。
3. 新宿御苑:広大な空とプラタナス並木に囲まれたフランス式整形庭園
都心の一等地にありながら、都会の喧騒から完全に隔離された新宿御苑のフランス式整形庭園。左右対称に配置された約110品種の花壇は、背後にそびえるドコモタワーや高層ビル群と豊かな緑が対比をなし、東京らしい洗練された景観を作り出しています。SNSや公式アプリでの開花状況アナウンスが頻繁に行われており、満開のタイミングをピンポイントで狙って訪問しやすい点も支持されています。