海外での成功と並行して、国内のテレビドラマでも彼女は不朽の名作を残している。1978年から1979年にかけて放送された田宮二郎主演の『白い巨塔』における東佐枝子役だ。野心と欲望が渦巻く大学病院という泥沼の組織の中で、一人純粋な倫理観を持ち続ける教授の娘を可憐に演じきった。
財前五郎(田宮二郎)の強烈なエゴイズムと対比されるように、彼女の持つ透明感と儚さが作品全体に深い奥行きを与えた。財前の悲惨な末路を見届けるラストシーン近くで見せた切ない眼差しは、昭和のテレビドラマ史における屈指の名場面として語り継がれている。