2026年現在、東京駅に鎮座している銀の鈴は「4代目」です。半世紀を超える歳月の中で、デザインと材質を変えながら進化を遂げてきました。
・初代(1968年〜1969年):手作りの木製・張り子製。竹カゴのように吊り下げられた手作りの温かみがある鈴で、大反響を呼びました。役目を終えた初代は現在、福島県白河市にある「JR東日本総合研修センター」の実習棟に大切に保管・展示されています。
・2代目(1969年〜1985年):初代の好評を受け、本格的な金属製(銅合金に銀メッキ加工)として再制作。東京駅の公式シンボルとして広く定着しました。現在は、東京駅構内の歴史展示スペースやイベント時にお披露目される貴重な文化財的扱いとなっています。
・3代目(1985年〜2007年):東北・上越新幹線の上野駅延伸開業などに合わせ、鈴の中に時計が組み込まれた大型モニュメントとしてリニューアル。多くの昭和・平成世代の記憶に残る「待ち合わせ時計」として親しまれました。
・4代目(2007年〜現在):東京駅の地下商業施設「グランスタ」の開業と東京ステーションシティ開発に合わせて制作された現在の鈴です。デザインを手掛けたのは、元東京藝術大学学長で金属工芸作家の宮田亮平氏。従来のクラシカルな鈴の形状から一新され、アルミ合金製の流麗な波のうねりと球体が融合した、躍動感あふれる芸術作品となっています。