大手レビュー集計サイトMetacriticにおいてメディアスコア「86点」という高評価を獲得した一方で、一般ユーザーによるドラゴンズドグマ2の評価と評判は激しく割れました。発売初週で全世界250万本を突破する驚異的なセールスを記録しながら、なぜSteamやSNS上では厳しい言葉が飛び交ったのか。その背景には、現代の利便性重視なオープンワールド潮流と、本作が貫いたストイックな思想の衝突がありました。
低評価の引き金となった主な要因は、以下の4点に集約されます。
- 「竜憑き」システムへの恐怖と不条理感:ポーン(従者)が感染する特殊な病気「竜憑き」が末期化すると、宿屋で宿泊した際に街の重要NPCを含む住民が一夜にして皆殺しにされるという前代未聞のギミック。クエスト進行不能に陥ったプレイヤーの阿鼻叫喚がSNSを駆け巡りました。
- PC版および家庭用機におけるフレームレート低下:特に首都ヴェルンワースなどNPCが密集するエリアにおいて、CPU負荷が異常に高まり、ハイエンド環境でも処理落ちが頻発。PC版のスペックが重いという不満が噴出しました。
- 徹底的なファストトラベルの制限:一般的なオープンワールドのようにマップ上のアイコンへワンクリックでワープすることはできず、貴重な消費アイテム「刹那の飛石」と設置式拠点「戻りの礎」、あるいは襲撃リスクを伴う牛車移動に頼らざるを得ない移動の負荷。
- 発売当日の有料DLCラインナップに対する誤解:ゲーム内で容易に入手できるアイテム(キャラメイク券や転移アイテムなど)がストアで販売されたことで、「課金しなければ快適に遊べないのか」という誤認が海外を中心に拡散しました。
これらの要素が複合的に重なり合い、前情報を十分に得ていなかったライトユーザーを中心に反発が生じたのがドラゴンズドグマ2が賛否両論となった根本的な理由です。しかし、この「徹底した不便さ」こそが、熱狂的なファンを虜にする強烈な個性でもありました。