現代の公共施設に求められるのは、優れた機能性だけではない。今回の改修において、もう一つの大きな柱となったのが「脱炭素」への徹底した取り組みだ。屋根一面に設置された最新の太陽光発電パネルと、地中熱を利用した空調システムにより、館内の消費電力を大幅に削減している。
ロビーの家具や内装の一部には、長野県産の信州カラマツの間伐材がふんだんに使用されている。木の香りが漂う開放的な空間は、訪れる人々を温かく迎え入れる。環境に配慮しながらも、利用者の快適性を一切損なわない設計は、今後の公共建築のモデルケースとなるだろう。