ジャック ル マロワ 賞の勝ち馬リストを見渡すと、欧州における血統トレンドの移り変わりが明確に見えてくる。伝統的に強いのが、タフな馬場と直線コースに適性を持つノーザンダンサー系の血脈だ。近年ではフランケルやサドラーズウェルズの系統が絶対的な強さを誇り、重厚な馬力と底力を遺憾なく発揮している。
対するサンデーサイレンス系をはじめとする日本血統は、軽い馬場での一瞬の切れ味に長けているとされる。しかし、欧州のノーザンダンサー系が持つ「パワー型の切れ」に対抗するため、最近では血統の配合パターンにも変化が現れている。スピードとパワーを高次元で兼ね備えたハイブリッドな血統の創出が、勝機を手繰り寄せる鍵となっている。