宮島口エリアを訪れる旅行者が真っ先に把握すべきなのが、JR山陽本線のJR宮島口駅と、広島電鉄宮島線の広電宮島口駅、そしてフェリー乗り場の位置関係です。両駅は至近距離にありながら、フェリーターミナルまでのアプローチ構造が決定的に異なります。
かつて海からやや離れた場所にあった広電宮島口駅は、再開発事業によってフェリー乗り場のすぐ隣へと移設されました。路面電車を降りれば、屋根付きのペデストリアンデッキを介して徒歩わずか1分以内でフェリー改札口へ吸い込まれる構造になっています。雨天時でも傘を差す必要が一切ありません。
対照的に、JR宮島口駅から向かう場合は注意が必要です。駅改札口を出た正面には、交通量の激しい国道2号線が横たわっています。宮島口駅構内図を確認すると明らかなように、地上に横断歩道は存在せず、歩行者は必ず地下連絡通路を経由しなければなりません。改札を出て直進し、階段またはエレベーターで地下道をくぐり、再び地上へ上がって海側の広場へ抜ける動線となります。成人男性の足でも約5〜6分、大きなキャリーケースを引いた家族連れであれば8〜10分程度の移動時間を想定しておくのが賢明です。
「改札を出たら目の前に海が見えてすぐ乗れる」と思い込んでいると、地下道のアップダウンと人の波に阻まれ、予定していたフェリーの出航時刻を逃すことになります。エレベーターは設置されているものの、ベビーカー利用者や車椅子利用者が集中する時間帯には順番待ちが発生するため、乗り換えには最低でも15分の余裕を確保してください。