幸阪茉里乃のアイドル人生を語る上で避けて通れないのが、2018年の「坂道合同新規メンバー募集オーディション」です。3万8888人という驚異的な倍率を突破しながらも、当初は正規グループへの即時配属が見送られ、「坂道研修生」としてレッスンを重ねる過酷な日々を余儀なくされました。
当時の特番インタビューや密着ドキュメンタリーで「配属先が決まらない不安の中で、毎日鏡と向き合って踊り続けた」と明かされたように、約1年半の雌伏の時期が彼女の精神性とパフォーマンスの土台を強固にしました。2020年2月、欅坂46(当時)の新2期生として正式配属され、その後の櫻坂46への改名という激動の渦中へと飛び込みます。
デビュー以降はBACKSメンバーとして着実にダンススキルを研鑽し、ついに2023年リリースの5thシングル『桜月』で念願の初選抜入りを果たしました。この選抜入りの経緯は、単なる人気の序列ではなく、フォーメーション全体の表現力とシンメトリーの美しさを重視する制作陣の明確な意図が働いた結果といえます。