ネット上の口コミサイトやコミュニティフォーラム、シニア向けスマホ教室の受講生から集まるシンプルスマホ5の評判を精査すると、評価は真っ二つに分かれています。長所と短所が極端に際立っている点が、この端末の大きな特徴です。
実際に長年愛用しているシニア層から絶賛されているのは、本体下部に物理的に配置された3つの独立ボタンです。受話器マークの「電話ボタン」、封筒マークの「メールボタン」、そして中央の「ホームボタン」が常設されており、着信時にはボタンが青く点滅して押すべき場所を教えてくれます。「どこを触ればいいか分からない」というスマートフォン初心者の恐怖心を払拭する設計思想は、近年のフルフラットな画面を持つスマートフォンにはない優れた配慮として高く評価されています。
しかしその反面、家族やサポート側の視点からは深刻な不満が噴出しています。代表的なシンプルスマホ5のデメリットとして挙げられるのが以下の現場トラブルです。
- 「写真が撮れない」パニック:ストレージが32GBしかないため、カメラアプリを起動した瞬間に「空き容量が足りません」と表示され、旅先でシャッターが切れなくなるトラブルが多発。
- タッチ操作の誤認識:シニアの誤操作を防ぐために画面を長押し気味にタッチさせるシャープ独自のチューニングが施されていますが、これが仇となり「画面を強く押しすぎて指が疲れる」「スクロールしようとしたのに決定ボタンを押してしまう」というストレスを生んでいます。
- Googleアシスタント専用ボタンの誤爆:本体側面に配置された音声アシスタント呼び出しボタンが、カバンの中やポケットの中で誤って押され、意図せず画面が光ったり喋り出したりして電池を無駄に消耗するケースが報告されています。
シニア本人は「電話ができるから壊れていない」と主張する一方で、連絡を取る子ども世代は「LINEの返信が極端に遅い」「ビデオ通話の画質が荒れて声が途切れる」と気をもむ光景が、多くの家庭で日常茶飯事となっています。