スコアボードに刻まれた「2-2」の同点劇。9回裏、一死走者なしの場面で打席に入ったのは4番・佐藤輝明だった。相手マウンドにはリーグ屈指の剛腕クローザー。球場全体の緊張感が極限まで達する中、カウント1-2からの4球目、真ん中高めに浮いたストレートを一閃した。
乾いた打球音が夜空に響き渡る。放たれた白球は美しい放物線を描き、そのままライトスタンド上段へと突き刺さった。確信歩きからの豪快なバットフリップ。ベンチから飛び出すナイン、絶叫する虎党。佐藤輝明の一撃は、停滞しかけていたチームの空気を一変させる特大のサヨナラ本塁打となった。