東証の取引が終了する15時を回ると、上場企業の開示情報サービスである適時開示情報閲覧サービス(TDnet)には莫大な決算情報やIR資料が次々と投下されます。三菱UFJをはじめとするメガバンク各社も多くの場合、15時30分から16時00分頃にかけて本決算や四半期決算、自社株買いのリリースを一斉に公表します。これを受け、16時30分からスタートする各証券会社のナイトセッションにおいて、三菱UFJ PTS株価 リアルタイムの気配値は東証終値から数十円、時にはパーセンテージにして3〜5%以上も乖離した値動きを記録することが珍しくありません。
「三菱UFJのPTS株価に突如として異変が生じた」と感じられるこの強烈なプライスアクションの背景には、開示直後の情報消化スピードにおける市場参加者の格差があります。東証の通常取引であれば、数百社に及ぶ国内外の機関投資家、ヘッジファンド、クオンツ系アルゴリズムが同時に売買を交錯させ、膨大な板の厚みによって株価の急激なブレを相殺します。しかし、三菱UFJ 夜間取引 時間(主力を担うジャパンネクストPTSのナイトセッション:16:30〜23:59)に市場へ参加しているのは、主に情報への反応が早い個人投資家や専業デイトレーダー、そして一部のマーケットメイカーに限られます。
参加者が極端に少なく、売買注文の厚みが東証本市場の数十分の一から数百分の一に低下している環境では、わずか1万株〜数万株程度の成行き的な売買であっても板が容易に突き抜け、見た目上の株価が瞬時に跳ね上がったり急降下したりします。機関投資家がポートフォリオを本格的に調整するのは翌営業日の東証前場(9時以降)であるにもかかわらず、夜間の限られた数値を「市場全体の最終審判」と見誤ってしまうことが、多くの個人投資家がパニックに陥る最大の要因です。