視聴者の知的好奇心を刺激し、検索窓で頻繁に調べられているのが「せっかくグルメやらせ仕込み疑惑の真相」です。「あんなにテンポよく絶品店に巡り合えるはずがない」「街頭で話しかけた一般人がスムーズにおすすめを答えられるのは仕込みではないか」という疑問は、リアル志向の現代視聴者ならではの着眼点でしょう。
バラエティ番組制作に携わる関係者の証言や過去のインタビュー記録を総合すると、番組づくりの実態は「純粋な推薦」と「プロの現場調整」の高度なハイブリッドであることが見えてきます。道行く人に声をかけ、日村ロボを通じて聞き出す「おすすめグルメ」の推薦自体は完全にノー台本のアポなしです。一般の方々が日村勇紀との予期せぬ遭遇に驚き、興奮しながら地元の味を語る表情には、演出では作り出せない生々しいリアリティが宿っています。
一方で、テレビ放送におけるコンプライアンスや撮影許可の壁は極めて厳格です。推薦された店舗が営業中か、突発的なテレビカメラの進入を受け入れられるか、厨房の仕込み状況は整っているかという確認作業には、現場ディレクター陣による迅速かつ地道な電話交渉が不可欠となります。過去の特番インタビューなどで日村本人が「何軒も連続で取材拒否に遭い、車内で数時間待ちぼうけを食らった」と語っている通り、すべてが順風満帆に運んでいるわけではありません。仕込みのように美しく見える放送回は、膨大なボツ取材と待ち時間の末に結実した、現場スタッフの執念の産物なのです。