5月の行事として誰もが思い浮かべる「母の日」。感謝の気持ちを託すカーネーションの折り紙は、手作りの温もりがもっとも伝わる贈り物として根強い人気を誇る。近年の手芸・ペーパークラフトの分野では、フリル状の複雑な花弁をいかにシンプルに再現するかが探求されてきた。
一見すると幾重にも重なった花びらは折るのが難解に見えるが、実はギザギザのハサミを入れた円形の紙や、小さな正方形の折り紙を4〜6枚組み合わせて重ねるユニット構造を採用することで、驚くほど手軽にリアルな立体感が生まれる。グラデーションの入った千代紙や両面同色紙を用いると、光の当たり方によって陰影が変わり、本物以上の存在感を放つ。
リボンやワイヤーでステム(茎)を添えれば、そのまま小瓶に挿して飾れるミニブーケに早変わりする。既製品のプレゼントに一輪添えるだけで、世界に一つだけの情熱的なギフトへと昇華するのだ。