ウェブ上の旅行ブログやSNSで頻繁に見落とされている最大のトラップが、与論島の玄関口である供利港の特殊な地形環境です。
供利港は外海に直接面したリーフの切れ目に作られた港であり、大型防波堤に囲まれていません。そのため、強風や高波の影響を極めて受けやすい構造となっています。ここで発生するのが「抜港(ばっこう)」と呼ばれる現象です。船自体は那覇を出港しても、与論島の沖合まで来て「港の水路に波が打ち寄せて接岸できない」と船長が判断した場合、乗客と荷物を乗せたまま与論島に降りられず、次の寄港地である沖永良部島や徳之島へと通過してしまいます。
気象データおよび海運関係者の集計によると、与論島 フェリー 欠航率ならびに抜港率は、春から初夏にかけては数パーセント台と安定しているものの、北東の季節風が吹き荒れる12月〜2月の冬季や、台風が頻発する7月〜9月には月間15〜20%近くまで跳ね上がることがあります。那覇を出たからといって100%与論島に上陸できる保証はない、という事実は頭に叩き込んでおく必要があります。
また、与論島 フェリー 予約方法に関する誤解も散見されます。ネット上には「フェリーだから予約なしで当日ふらっと乗れる」という書き込みがありますが、これは通常期の徒歩乗船(2等和室)に限った話です。GWや夏季ハイシーズン、年末年始は2等和室を含めて定員札止めが発生します。さらに、個室(特等・1等)や2等寝台、車両航送は早期に予約枠が埋まるため、各船会社の公式Webサイト(乗船日1〜2ヶ月前から受付開始)または電話予約センターでの事前手配が必須となります。