近年の上坂すみれを語る上で欠かせないのが、アニメ史に刻まれるヒロイン像を具現化した2大タイトルでの演技です。
2026年代にリメイクされた『うる星やつら』のラム役への抜擢は、キャスティング発表時に大きなプレッシャーを伴う話題となりました。しかし、本編が始まると「だっちゃ」「ダーリン」といった特徴的な語尾を完璧な愛らしさで自然に発声。ラムの天真爛漫さと一途な情熱を見事に昇華させ、令和のアニメ界を代表する名演として不動の評価を得ました。
一方、『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』は、上坂自身の強みである「上智大学ロシア語学科卒」というバックボーンが最高峰の形で結実した作品です。作中で披露されるロシア語の発音はネイティブスピーカーも舌を巻く精度を誇り、言葉の意味がわからない主人公に対して甘えるアーリャの繊細な心理描写を、トーンの変化だけで完璧に表現しました。