クロスフィットを調べると必ず目にするのが「尋常じゃなくきつい」「途中で倒れそうになった」という口コミです。この強烈な体験談の根源にあるのが、毎日内容が変わる「WOD(Workout of the Day:日替わりのワークアウト)」の存在です。
一般的なジムのように「今日は胸の日」「明日は脚の日」と自分で決めるのではなく、ボックスでは毎日異なるメニューがホワイトボードに提示されます。クラスは通常1回60分。ウォーミングアップ、フォームの技術練習、筋力トレーニングを経て、最後の15〜20分間にWODという超高強度のセッションが行われます。代表的な形式には以下のようなものがあります。
・AMRAP(As Many Rounds As Possible):制限時間(例:15分間)内に、指定された運動の組み合わせを何ラウンド周回できるかを競う。
・For Time:決められた運動量(例:バーベルデッドリフト21回+腕立て伏せ21回、15回、9回)をどれだけ短い時間で完遂できるかを測定する。
・EMOM(Every Minute On the Minute):毎分0秒に指定の動作を開始し、残りの秒数を休憩に充てながら決められた分数繰り返す。
短時間で心拍数を最大近くまで引き上げ、無酸素運動と有酸素運動の境界領域で全身の筋肉を限界まで追い込むため、セッション終了後には参加者全員が床に倒れ込んで肩で息をする光景が日常茶飯事となります。この圧倒的な運動密度こそが、「きつすぎる」という評判の正体です。
日本におけるクロスフィットの先駆者であり、著名人のボディメイクを多数手がけてきたトップトレーナーのAYA氏は、自身の著書やメディアの単独取材において次のように語っています。
「楽をして手に入る美しい身体など存在しない。自分の限界を少し超えたところでしか、身体も心も劇的な変化は起きない。ただ細いだけの体型を目指す時代は終わり、自立して力強く動ける筋肉こそが現代女性の真の美しさになる」
この言葉に象徴される通り、生ぬるい運動を長時間ダラダラ続けるのではなく、短時間で限界まで自身を追い込む厳格なプログラミングが、強烈な負荷とともに圧倒的な達成感を生み出しています。