「君と羊と青」は、2011年3月9日にリリースされたRADWIMPSのメジャー通算6枚目のオリジナルアルバム『絶体絶命』のリードトラックとして収録され、同年のNHKサッカーテーマ曲として広くお茶の間に浸透しました。
当時の報道発表資料や音楽誌のインタビューによると、スポーツ番組のテーマ曲でありながら、単なる「頑張れ」という表層的な応援ソングに終始しないのが野田洋次郎の真骨頂でした。歌い出しの《今がその時だともう気付いてたんだ 光り方は教わらずとも知っていた》というフレーズには、ピッチに立つ選手たちが極限状態で研ぎ澄ます直感や野生の輝きが描かれています。
同時に、歌詞の中盤では《約束したんだ 泣き笑い混ざる光で》と、歓喜と悔しさが常に表裏一体である勝負のリアリズムに踏み込んでいます。勝利の栄冠を掴む者と敗れ去る者、その両者が流す涙を肯定し、グラウンドという舞台で命を燃やす姿を「群青色の空」へと重ね合わせる構成は、多くのスポーツファンやアスリートの胸を打ちました。