越前クラゲは本当に食べられる?巨大厄介者の味と食用化の真相

越前クラゲは本当に食べられる?巨大厄介者の味と食用化の真相

越前クラゲは本当に食べられる?巨大厄介者の味と食用化の真相の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

経済的な壁が厚かったとはいえ、地域を挙げて何とかこの厄介者を資源に変えようとした熱い試みがありました。その代表格が、名前に「越前」を冠された福井県です。漁網を破られ、ブリやアジを傷つけられて壊滅的被害を受けた漁村を救うため、産学官連携による福井県でのエチゼンクラゲ食品化プロジェクトがかつて立ち上がりました。

福井県立若狭高校の水産校舎の生徒や地元食品メーカーがタッグを組み、塩漬けにしたエチゼンクラゲの粉末を使った「クラゲラーメン」「クラゲキャラメル」「クラゲクッキー」など、数々のユニークな試作品が世に送り出されました。当時のメディアでも大きく報じられ、一時的な観光名物として注目を集めました。

実際にこれらを口にした当時の消費者やネットコミュニティ(SNS・知恵袋等)のリアルな反応を紐解くと、興味深い実態が見えてきます。

「クラゲラーメンは細切りのクラゲがメンマのような食感で、意外にいける」「中華クラゲ風の和え物は普通にビールのつまみになる」といった好意的な声があった一方で、「キャラメルやクッキーは粉末が練り込まれているだけで、クラゲ本来の味がしない」「珍しさで1回買ったら満足してしまい、リピートする理由がない」という冷徹な意見が多数を占めました。地域振興の起爆剤としての一過性の話題性は獲得したものの、日常的な食材として消費者の胃袋を掴むには至らなかったのが現場の偽らざる現実でした。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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