赤、青、緑、あるいは鮮やかな黄色。各政党が背負う色彩の背後には、緻密に組み立てられた色彩心理学のロジックが存在する。人間は視覚情報を処理する際、色によって興奮、冷静、安心、先進性といった感情を無意識に喚起される。政治の現場では、この心理的メカニズムをいかに票に換算するかが長年の研究対象となってきた。
自由民主党が伝統的に用いる赤と紺の組み合わせは、躍動感と国家の安定感を同時に印象づける効果を狙ったものだ。一方で立憲民主党が掲げる青緑(立憲ブルー・グリーン)は、清潔感と対話の姿勢、そして既存の枠組みにとらわれない柔軟性をアピールする。これらは決して偶発的に選ばれたものではない。自党のターゲット層が何を求めているのかを徹底的に分析した結果導き出された、最新ブランド戦略の到達点なのだ。