この甘味料のルーツは遥か南、メキシコ合衆国(原産国)の乾燥した大地に自生する多肉植物、リュウゼツラン(Agave tequilana/ブルーアガベ)にあります。メキシコの伝統酒テキーラの主原料としても知られるこの植物は、過酷な日差しに耐えながら数年から十数年もの歳月をかけて地下茎(ピニャ)に豊富な炭水化物を蓄えます。
収穫された巨大なピニャから搾り取られた樹液は、そのままでは決して強い甘みを持ちません。樹液に含まれる主成分「イヌリン」と呼ばれる複雑な多糖類を、加熱処理や酵素分解によって単純な糖へと分解することで、私たちが知る強い甘味を持つアガベシロップへと姿を変えます。原産地における厳格な品質管理基準は、テキーラ規制委員会(CRT)の厳正な監視プロセスとも深く結びついており、純度や製造工程の透明性が国際的な取引基準として重要視されています。